【エグゼクティブは「自己責任」で生きている】
エグゼクティブ・サーチの仕事を通じて、多くのエグゼクティブとお会いしてきた中で特に共通する特徴の一つが「自己責任」意識の強さです。
「現状に満足しないストイックさ」ともいえます。
更に言い換えると「自己に対するリーダシップ」を持っているといえます。
我々(日本人というカテゴリーで)ビジネスパーソンを取り巻く環境は益々厳しくなります。
国内産業の成熟、人口減少(労働人口)は決して表面上の問題ではなく、短時間で変革できるものではありません。
自己の努力や才能では解決できない、大きな社会的問題が生活の逆風となる時代に入りつつあるということです。
もはや、国や政府の対応などの環境変化を待つ時間も残されていないのが現実です。
相対評価市場の拡大に伴い、自分が遠慮していれば他の誰かが得ていく厳しい競争社会となりつつあります。
競争が発展の力になるのではなく、競争が弱者に牙をむく遠慮のない時代への突入です。
雇用や収入格差という指標として比較しやすい分野で、これらは益々加速しています。
では、ビジネスの世界のエグゼクティブはどう考えているのか。
以下のような傾向がみられます。
自分らしい人生を生き抜くための有望な分野を見抜く(そのために情報を収集し行動している)
計画と戦略を持ち、人よりも早く動いている
経済的安定は国家や政府に期待せず、自身で打開していく覚悟を持っている
社会全体の最適を考えながらも、個人の人生としては影響のある範囲(家族など)での部分最適に全力を尽くし、全体には期待しない生き方を決断されているようです。
社会全体の影響を避けるべく、できることを具体的に対処していく。
「既得権益」の存在を認識しつつも、一種の状態(社会現象)と割り切れれており、いつの時代も人間社会に存在するものという達観した姿勢を持たれております。
人間社会の本質である「既得権益(生存本能)」の存在を認め、対応していく。
「で、どうするの?」という点で有利に生き抜くために全力を尽くす。
中長期の繁栄は、「リーダーシップ」の可否が大きく影響することを認識しており、自分の人生計画に対し全身全霊でリーダーシップを発揮されていらっしゃいます。
真の意味で「自己責任」を理解し、人生に落とし込めているか?
見習いたいものです。
日々精進