タイトルが大雑把で申し訳ございません。
年収800万円という額が意味するものは、組織内でそれなりの責任とリーダーシップを発揮すべき立場かどうかのラインと認識いただければ幸いです。
(業界や職種により給与はまちまちですが、転職コンサルティングを普段行なっている中でおおよそのマネジメント職のラインと呼べるものが年収800万円であるため)
社会人となりビジネスの世界でスキルを向上させるということは、大きく2つのステップがあります。
対価として給与を得るためのスキル
(指揮命令により求められる役割がこなせること)
そして
事業所得を生み出すためのスキル
(又は収益を拡大、改善するスキル)
となります。
個人としての評価を得る段階から、なんらかのチームやプロジェクトを推進し成果を挙げるステップへと活躍のステージが上がっていくように、各ステップで必要なスキルアップを個々に考えていく必要があります。
従業員として雇われるために価値を形成するための自己投資
結果を出すために必要な自己投資
事業部長という立場でありながら、求められるミッションをおざなりにして英語スキルやMBAを優先してしまうことは、転職市場ではリスクの高い行動となります。
遅くとも30代半ばまでに基礎的な知識や土台となるスキルについて効率的にマスターし、実績を挙げることに注力していかなければなりません。
大手企業に勤められてこられた方に多い傾向ですが、50代で「こんな勉強をしてきました。それを活かしたい」といった転職希望が見受けられますが、採用企業側の評価としては非常に厳しい結果を突きつけられる可能性が高いようです。
自己投資についても、ビジネスの地位向上に応じて身に着けるべき順番があり、そのスキルを用いて結果を出していくことが求められます。
できれば、
・社会人となって早い段階でビジネスの基本スキルを学ぶ(英語やMBAもその一つ)
・結果が求められる職位になった段階では、実績を作ることに集中する(労力を全力投資する)
組織内でリーダー職を任せられた場合には、結果を出すための要素を明確にし、汎用性のあるビジネススキルではなく、自分の職務上プロフェッショナルのレベルを向上することに繋がるオリジナルな学習が求められます。
ビジネス人生を20代、30代、40代、50代の4つのステップに分け、ご自身なりに自己投資計画を考え、限られた時間の中で取捨選択をしていく必要があります。
あなたにとっての年収が一段上がった場合に求められる役割は何でしょうか?
その役割を果たす上で必要となる要素は何でしょうか?
長く会社に勤めることで給料が上がっていく時代は持続的成長を約束された企業以外は困難になりつつあります。
労働生産性が先進国最下位の日本のビジネスパーソンにとって、事業所得そのものを生み出すためのスキルを向上させることが求められてきます。
「あなたが、もし自分の会社の社長だったどうするか?」
この視点を持って、主体的に仕事と自己投資を捉えていく事が、年収800万円の壁を越える一つのヒントとなれば幸いです。
日々、精進ですね。