転職理由として「キャリアアップ」が通じる年代はいつまででしょうか?
業界や職種によっても異なりますが、採用企業側にとって「キャリアアッップ」という言葉は、単に候補者側が得るメリット(受身の姿勢)と捉われるケースも多く見受けられます。
「今回の転職理由は何でしょうか?」
「転職理由は、キャリアアップのためです!」
「なるほど、ところで具体的に◯◯さんがしたいキャリアアップとは何でしょうか?」
「◯◯です!」
「それは弊社でなくても可能なのではないでしょうか?」
「・・・」
「なぜ、弊社を希望されるのでしょうか?」
「・・・」
経験や能力を磨くこと(=キャリアアップ)は、突き詰めると手段です。
採用企業側が候補者に聞きたいのは、目の前の候補者がどのような職業人を目指しているのか?
そして、そのためにどのような努力を日々おこなっているのか?
この方を採用することで自社にどのような良い影響があるのか?
こういった視点で採用に臨まれています。
転職活動に臨むビジネスパーソンは、職業人としての目的、それを達成するための手段を明確にしなければなりません。
そして、採用企業側にとってもメリットであると思っていただかなくてはなりません。
(ダイレクトにメリットを伝えるのではなく、あくまで相手側が主体的に思っていただくようにすること)
冒頭のキャリアアップといえる年代はいつまでか?
20代や第二新卒までは通じるかもしません。
但し、「キャリアアップ」という言葉は、採用選考においては企業側との共通言語ではないという認識が必要です。
(キャリアアップしたい候補者を採用したい!という企業は少なく、既に求めるレベルまで能力を高めている候補者だけを採用したいのが本音です)
採用面接では「キャリアアップしたい」という発言は具体性に欠ける発言でもあり、未熟さを伝えることにもなるケースが多いようです。
成長意欲を伝えたい場合には「今、実力を磨くために◯◯をしている」などの事実情報や行動を伝えることが良いかも知れません。
日々、精進です。