「経営者は孤独」の真の意味

経営者は孤独である。

よく言われる表現ですね。

私自身も企業経営者からの直接の経営幹部採用の依頼も多く、多くの企業経営者様と接しているのでよく分かります。

但し、雇用者側が上記の言葉で感じるイメージとは多少の違いを感じております。

経営者は孤独。
この真の意味は、使用者側(経営責任を追う立場)が100%雇用者側の立場になる事はできないということです。
確かに経営理念として「社員を大切に」「社員のために」「社員の成長第一」と掲げる企業も多いのですが、100%利害関係を一致させることはできません。雇用者側の立場や視点で経営を行なうと倒れます。

それはなぜか。

経営者の仕事は、経営資源の適性配分による利益の創出です。

例えば、経営者は人材に関しても人的労働資源という視点で、個々の人間に対する好き嫌いという感情を排してビジネスという側面での決断に徹することを強いられます。
投資に対するリターンが低いようであれば、他の資源に配分変更をする必要があります。

雇用者側がイメージする「経営者は孤独」というと、相談相手がいないという主旨が強いように思われますが、正確に表現すると以下のようになります。

雇用者側である社員に100%相談することはできない。
雇用者にはどうしても相談できない投資家サイドの都合(判断)がある。

要するに、使用者側と雇用者側には乗り越えることのできない壁があり、経営判断に基づく相談を100%雇用者側にすることはできない(現場の意見を聞くことはできるが)ということです。

但し、経営側の立場であっても、経営者の視点で考え行動できる社員(雇用者)に対しては信頼も高く、経営判断を仰ぐことも多くなります。
こういった人材が経営幹部候補となります。

「自分がこの会社の社長だったら、この状況をどうするか?」

このような意識で日々仕事に向き合っていると見えてくる動きがあります。

魑魅魍魎とした事業経営において、華麗なファインプレーよりも地味な選択と決断の連続が企業経営を支えています。当たり前と思っている自社の環境がどれ程の経営努力により維持されているのか。そこに思いを馳せる必要があります。

経営人材を目指すビジネスパーソンであれば、「経営者は孤独」の真の意味を捉え、経営者視点で今所属している組織を眺めてみる事から一歩を踏み出すことをおすすめします。

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