コロナ禍において、業界全体の機会が激減してしまうケースが増えています。
大好きな業界、仕事であったにも関わらず、どうしても会社を辞めるを得ない選択をした方もいらっしゃるかと存じます。
職業人である以上、自分が所属する業界動向に人生が左右される点は避けることができません。
だからこそ、業界・職種の選択と決断は慎重に行わなければなりません。
ビジネスは需要と供給。時代変化によってスポットライトを浴びる業界は異なります。今、全盛期の業界は将来衰退しかない可能性もあります。完全な未来予測はできません。
ただ、選択におけるポイントはあるはずです。
- デジタル化でより成長する分野か?破壊される分野か?
- 経験の積上が可能な業界・職種か?年齢と共に機会減少する職種か?
- その仕事のプロセス自体が好きか?
- 自分に合う人と働けるか?
- 自分の適性に合う仕事か?
キャリア上のメリット(成長性、安定性、収益性)と相性(好きな人と働けるか)が大きなポイントといえます。
単なる給与の高さや規模の大きさで選ぶのではなく、経験の蓄積と共に個人のスキルが強化され、安定度が増す仕事。価値観などを含めて好きな人、尊敬できる人と共に働ける環境か。
もちろん、モチベーションの源泉は人それぞれではありますし、仕事内容を無視して高年収だけを狙った転職も否定はできません。
ただ、キャリアの市場価値や武器を身に着けるためには、継続して経験蓄積ができる場選びが必須です。退職を繰り返すことは、パフォーマンスを発揮できず、選択・決断ミスの多い危険なビジネスパーソンという評価を受けてしまいます。
業界の未来と自分のキャリアを合わせて考えることは、外部環境を踏まえた選択と決断をするということです。
着眼大局着手小局
3年から5年先のスパンを見据えたキャリアパスのイメージを持つこと。自分の価値観や性格、実力を客観視して選択肢を絞り込んでいくことが求められます。
「自分らしい」キャリアの筋道を作っていくには、大きな鳥の目と小さな虫の目、魚の目を同時に動かしてくことが求められます。一時の感情で動くのではなく、客観的な「戦略」レベルの現状分析と将来予測、思い切った決断が必要ではないでしょうか。