KPIの真の活用法ーヘッドハンターによるキャリア成長戦略支援ー

KPI(重要業績評価指標) Key Performance Indicator

 KPIとは、組織の目標を達成するための重要な業績評価の指標を意味し、達成状況を定点観測することで、目標達成に向けた組織のパフォーマンスの動向を把握できるようになります。仮に、目標値からギャップが生まれた場合には、組織行動が当初想定の方向に向かっていないことを意味し、活動の修正が必要です。

 

日常業務にも設定できる
 通常、KPIというと、EVAや営業利益率といった会社全体での財務指標がまずイメージされがちですが、必ずしもそれだけではありません。
例えば、あるSI企業では、既存顧客からの売上拡大を目標とする営業部門に、顧客訪問回数・勉強会開催回数やクレーム発生件数といったKPIを設定し、個人の実績評価とリンクさせています。また、バランス・スコアカード(BSC)の枠組みでは、財務・顧客・内部プロセス・組織学習に合わせてバランスよくKPIを設定することが重要です。

 

わかりやすさと納得感
 KPIを用いてマネジメントする際にしばしば起こる問題としては、苦労してKPIを設定したものの、KPIがあまり意識されずに行動されてしまうことがあげられます。これは、そもそもKPIが複雑すぎたり、目標とKPIの因果関係の希薄さ、KPIの趣旨徹底の甘さが原因になっていることが多いようです。
このような状況に陥らないためには、KPIの数を多くしないことが重要です。一組織・個人に設定するKPIの数は3~5個が適当とよくいわれます。最大でも10個程度で、それ以上になるとたいていの人は理解できなくなってしまいます。また、組織目標・戦略の変更に応じて、KPIを柔軟に変更することが重要です。時間の経過とともにKPIと目標との因果関係が薄れ、KPIが形骸化してしまうことが多いからです。従業員の理解促進のために、教育プログラムを実施したり、KPI設定プロセスに参加してもらったりすることも重要になります。(又木毅正)


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営利企業にお勤めであれば、身近な指標として日々KPIに触れられているかと思われます。もちろん経営側、雇用者側とではこのKPIに対する向き合い方や重要度合い、認識も違ったものかと存じます。

先日、事業再生ファンドで活躍する30代の優秀なビジネスパーソンからお聞きしたお話が、このKPIという日常業務で形骸化した(組織としては用いるが、一職業人としては、単なる報告業務化している)ものを活用するヒントとなりました。

そのヒントとなった言葉は、

「成功は数値化できない、でも、失敗は必ず数値の中にある」

というものでした。

企業のターンアラウンド(事業再生)という、生き死にのギリギリの世界に携わるプロフェッショナルだからこそ、失敗要素は必ず数値から見いだす事ができる、という事を身に染みてご理解されるに至ったそうです。

目標未達、プロジェクトのマイルストーン未達など、日常の仕事の中には、日々失敗が溢れています。
その失敗の状況こそ、KPIを見直し、改善要素となる「成功のヒント」を見いだす重要な数値指標が隠れているようです。

逆に成功したプロジェクトや業務については、数値化できない要素も多分に含まれているため、一つの重要な要素に絞り込む事は危険という事でした。

今日も積極的に失敗し、成功要素を一つでも血肉化していきたいものです。

「成功は数値化できない、でも、失敗は必ず数値の中にある」

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