とあるエグゼクティブから、仕事の上で大切にされている姿勢をお聞きしたところ、
「裏勝りの精神です」
との明確な回答をいただきました。
裏勝りの精神とは、古来、日本人が大切にしてきた精神で、非常に簡単に説明すると
見えないところを大切にする
という事です。
その方の一例としては、通勤途中やプライベートなど直接、仕事上接する場面でない時こそ、己を磨く場としての所作・礼儀作法に気を遣っているという事でした。
更には、自身がそのような立ち振る舞い精神を持つ事によって、初対面の方をお会いした際に、非常に短い時間で相手の本質(品格や性格の根)を見抜く事ができるようになったという事です。
何気ない所作や会話であっても、その行動や言葉の裏側にある価値観、経験などから、その方自身の重みや差を感じる事ができるようになられたようです。
教養や人格から滲み出る言葉は、同じ内容を話していても話す人物によって重みと差が歴然とされるのは、このためなのでしょうか。
大変、勉強になりました。
裏勝りの精神
大切にしていきたいものです。