昨年の同時期に書いた記事ですが、非常に重要な事であり、真剣な転職の場で再認識いただきたい事なので、再度掲載させていただきます。
転職活動に必ず必要となる履歴書と職務経歴書。
特に職務経歴書は、ご自身の経験とスキル、人物像を伝える重要なプレゼンテーション資料となります。
何を書くか?という事ももちろん大切ですが、選考する側が最も注意しているポイントがあります。
それは、
どう、書かれているか?
転職活動の現場では、高いスキルと経験を持ちながら書類選考を通過できないケースが多々あります。
どう、書いているか?
それは、どう表現しているか?という事
コミュニケーション・スタイルの一つでもあります。
そこで、最も重要な2つのポイントをお話します。
それが、
「数値化」と「デザイン」です。
書類選考で企業側の選考者が、パッと(2秒程度)目を通して、関心を抱かせることができるドキュメンテーション力の基本です。
職務経歴書では、文章を書いてはいけません。全ての行動を数値化して、ところどころに選考者側に分かり易い数値を散りばめる事がポイントとなります。
(普段の仕事から改善意欲のある方であれば、身の回りのあらゆる数値基準に対して分析をしながら職務にあたっているはずです)
これが、数値化。
実際は、しつこいくらいに数値化するレベルが、採用選考者側にとっては評価の判断がし易いレジュメとなります。
もう一つのデザイン。
これは、書面上の空間を意識することで、引き立たせたいアピールポイントを目立たせる、という事です。
突き詰めると非常に奥の深いテーマとなりますが、一つ簡単な例であげると、職務経歴書の冒頭に「職務要約」という項目を設けて、箇条書きで応募するポジションに対して、活かせる経験や実績を数値化していくつか述べる方法です。
要するに私のビジネスパーソンとしての実力はこうです!という結論ファーストを冒頭に持ってくるのです。
ビジネスの現場では、書類を隅から隅まで眺める時間はありません。候補者のレジュメは、ビジネスの現場では職場に届くDMの一種というイメージです。冒頭から「私は貴方にとって必ず必要な人材です」という要素を伝えなければ、いくら優秀な候補者であっても面接の舞台に上がる事は難しいのが採用の現場です。
ここで言うデザインは、美しさではなく、機能デザインということです。
選考者の視点に立って、ご自身の職務経歴書を10秒程度で眺めてみると、色々な改善点が見えてくるはずです。
つきつめると
自分のビジネスパーソンとしての価値を職務経歴書を2秒見たいただくだけで、明確に伝えるという事です。
普段、皆様がビジネスの現場でやり取りされているビジネス用のコミュニケーションのスタイルを忘れずに、転職活動でも採用企業との接点には意識してみる事で、転職活動の質が向上する事は間違いございません。
数値化とデザイン
転職活動が向上される事を願っております。