【ビジョンの前に必要なこととは?】
ビジネス上のキャリアにおいて、長期目標やビジョン、それを成し遂げるためのキャリアパスは非常に重要です。
ところが、採用企業の幹部ポジションに応募される方の中にも、下記のような特徴が見受けられる候補者様がいらっしゃいます。
・壮大なビジョンはあるが、現実的でない(第三者が聞いていて違和感を感じる)
・長期目標に向けて計画的なスキルアップや自己投資・時間配分をされていない(この点も違和感が深まるポイント)
・長期目標やビジョンを達成するための具体的な計画を説明できない(願望であって、自分の目標に落とし込めていないのでは?)
・目標に対比した自己のストロングポイント、ウィークポイントを客観視できていない
・現在の年齢と市場が求める年齢にギャップがある
こういった候補者様に共通されているポイントとして以下の状況が見受けられます。
・現職企業で評価されていない
・自己評価と他社評価にギャップがある(自己過大評価傾向)
・理想や目標は高いが、それにまつわる情報収集をされていない(イメージだけで具体的な実現可能性の可否を分析されていない)
・いざ、転職活動になると自分の価値観や目標を捨て去り、「私に見合う企業であればどこでも構わないと思っている」と目先の利益を追ってしまう
・他社視点欠如(企業側から多候補者と比較した相対評価で、自分がどう見られているのか?を客観視できていない)
・応募企業先とのカルチャーマッチまで気が回らない(個人のキャラクター、年代、学歴、スキル、規模)
総じて、ビジョンの前に必要なことは、
自己を客観視する
ということです。
ビジネス・フィールドの場合、どうしても取れない選択肢(キャリアパス上)が存在します。
いくら努力しようとも、選考テーブルに乗ることすら難しいケースもあります。
自分が希望する選択肢が実現可能なものなのか?
では、どうやってそれを確認すべきか?
では、現状で取れる最も有利な選択肢は何なのか?
キャリアにおいては、自己を客観視し、戦略的に有利な選択肢を早期に導き出すことが求められます。
夢やビジョン、長期目標も大切ですが、まずは自分の今いるポジションや社会評価を客観視し、極めて現実的なプランを持つことが求められます。
逆説的ですが、壮大なる夢を叶えるためには徹底的に現実的なプランをみがきこむことが求められます。
日々精進