【ヘッドハンターはどうやって候補者を探し出すのか?】
これは、よく聞かれる質問でもあります。
登録型とサーチ型とでは候補者サーチの方法が異なります。
サーチ型の場合は、クライアント企業様側に軸足を置いての採用コミットメントで動くケースが多く、コンサルティングの依頼形態も活動費として着手金をいただいてからの専任依頼となります。
では、どのように候補者を探し出すのか?
・ターゲット業界、ビジネスセクターから数十社の企業を絞込む
・まずはWEBや媒体、SNSなどのオープンソースからの人物情報を収集する
(絞り込んだターゲット企業の組織図をイメージし、個人名を絞り込んでいく)
・仲の良い情報提供者数名から優秀な人材の情報入手の協力を得る
・技術者であれば、特許情報や論文など公の技術情報から人名を入手する
・各種セミナーや会合、カンファレンスに参加し情報ネットワークを作っていく
・登録型の紹介会社と同様に転職サイト内のターゲット企業候補者にあたる
経営層レイヤーであれば、20名の候補者面談で1名決定の確率に集約されます(リストアップはその何倍)。
特定の業界や職種に精通しているヘッドハンターであれば、最も効果的なアクションは人脈からの情報入手となります。
会食などを通じて、最短で有力候補者をリストアップすることができます。
よって、ヘッドハンターとしては、ある程度、経験領域を絞込み、案件や諸祝Sの相乗効果の高い依頼を選別していくことが求められます。
初動の遅いヘッドハンターは、結果としてプレスメント率(決定率)が落ちます。
逆に考えると、20名と面談しても決まらないと思われる依頼案件に対しては、誠実にお断りすることもプロとしての判断として必要なことになります。
また、職種によっては登録型やWEB求人掲載の方がパフォーマンスも高いケースも多々あるため、誠実にクライアント企業様に助言を行なうことも重要です。
サーチ型の事業継続の生命線は、候補者様や情報提供者様との信頼関係です。
もちろん採用企業様も大切ではあるものの、近年、事業経営の寿命が短く、競争も激化、よって残念ながら10年反映し続ける企業は殆どありません。
やはり、エグゼクティブサーチの事業のセンターピンは「候補者様や情報提供者様との信頼関係」に尽きると言えます。
目先の売上のために候補者様にメリットの乏しい案件提案を行なうことは、ヘッドハンターとしての存在意義を低下させ、寿命を縮めることとなります。
もし、あなたがある日突然エグゼクティブ・サーチ会社からの手紙やメールを受け取られたのであれば、可能な限りお会いしてみると良いかと思われます。
プロ意識の高いヘッドハンターであれば、長期に渡り有益な情報提供者としてお付き合いできるのではないでしょうか。
機会は常に目の前を流れています。行動するのは、あなた自身です。
日々精進