【転職後、パフォーマンスを発揮できないビジネスリーダーの特徴とは】
重要なミッションを担い転職先に赴いたものの、人間関係や軋轢でリーダーシップを発揮できないエグゼクティブがいます。
もちろん候補者自身に非がないケースも多々あります。
外部から幹部候補を採用するということは、その組織に根深い問題があるということ。
社内の人間ではその問題が解決されない状態だからです。
但し、一方では環境変化に弱い特徴のリーダー(転職者)であるために転職後のリーダーシップが発揮されないケースも散見されます。
リーダーシップのスタイルは人それぞれで、トップセールス型、サーバント型、サイレント型、フォロワー型、など多種多様な成果創出のスタイルがあります。
それでも様々な要因を検証してみると、共通する候補者自身に起因する「人から信頼されない要因」というものがあります。
それが、「人を動かせないリーダー」です。
突き詰めてみると「孤独に苦悩した経験の有無」が左右しているケースが多いようです。
特に経営資源が豊富な大手企業で活躍された方や、市場の波に乗って成長産業で活躍された方が、転職後の逆境に弱いパターンが多く見受けられます。
事業や組織が逆境に陥った際に、感情の機微を配慮して、エンパワーしている底力といった面で弱さを感じる候補者様がいらっしゃいます。
逆境では、単なるロジックや体系化されたビジネススキルだけでは、乗り越えることができない「集団に流れる空気を変えていく力量」が求められることがあります。
経営層や部下の立場からすると、転職で入社されてきたリーダーの細かな立ち振る舞いや使う言葉などから、自身が思う以上に他人に固定概念を植え付けてます。
「このリーダーは本当に信じられる人か?」
「逃げない人なのか?」
「当事者意識を持っているか?」
「最後まで戦い抜く人なのか?」
人が人を動かす力。
そこには、苦難と向き合い、もがき苦しみぬいた担力を持つエグゼクティブと、順風満帆で出世してきたエグゼクティヴとの差が如実に表れます。
逆境において初めて真価が問われる強さ。
逃げなかった経験。
やり抜いた経験。
薄っぺらいリーダーなのか?信念のあるリーダーなのか?
修羅場を潜り抜けてきたリーダーと接したり、ストレッチした目標に挑戦したり、あえて根深い問題解決に飛び込んでみたり。
将来、組織でリーダーシップを発揮する立場を目指すのであれば、自ら修羅場経験を主体的にとっていく心構えが必須ではないでしょうか。
「孤独」と「苦悩」を知っているリーダーたれ。
人の本質に触れる経験、感情の機微を鍛えぬく機会をキャリパスに組み入れてみてはいかがでしょうか。
日々精進