【年収が下がる転職をどう考えるか?】
企業や業務内容の魅力が高く、厳しい転職活動を通じてやっと手に入れた内定。
ところが、意に反して現職給与よりも提示年収が低いケースがあります。
「仕事内容はとてもいいが、条件がひっかかる、、、」
ここで大切なことは、その背景を適切に把握することです。決して感情だけで判断してはいけません。
「業界を変える転職であり、提示年収は平均的なものか?」
「ベンチャー企業など成長過程の企業であることが理由か?」
「構造的に低収益であるため、将来的な条件改善が見込めないのか?」
「未経験職種だが、経験を経ることで十分に条件をカバーできるのか?」
個々の事情によって様々なケースが想定されます。
また、そもそもの「転職理由」に立ち返ることも大切です。
「職務の幅を広げたい」
「労働環境を改善したい」
「業界を変えたい」
「小規模だけれども、今後伸びる可能性のあるベンチャー企業へチャレンジしたい」
何のために転職活動を始めたのでしょうか?
何を得るための活動なのでしょうか?
全てを満たす転職先は現実的にはなかなか存在しません。
「単純に年収が下がるのであれば、この話は辞退しよう!」と決断するのではなく、下記の側面から冷静に向き合ってみることも大切です。
・中長期のキャリアパス上のメリットを考えてみる
・自身の努力によって条件改善が可能かどうかを考えてみる
・「仕事の魅力」の観点から考えてみる
一時的なアルバイトであれば、収入面だけで決断されても良いかもしれません。
ただ、職業人生は長く、人としての成長も仕事を通じて成されることが多く、やはり「好きな仕事に携わる」という大切な機会を安易に捨てないよう、じっくりと自分と向き合ってみることが求められます。