【評価市場に身を置く】
転職活動、特に初めての転職活動では、多くの方が迷います。
単に何かを決断すれば良いのではなく、転職先を探し、選び、決断するという行為の背景には、
相手に評価される
という通過点を経る必要があります。
ある程度のキャリア経験を積んでいくと、自己評価と市場評価はそれほど隔たりはなくなるものですが、20代ではとれる選択の幅も広く、多くの方が動き出す前に迷います。
また、自分にとって価値ある条件を客観的に判断することができずに条件の悪い転職先を選んでしまうなど、キャリアパスの断絶という不幸な結果に至る方々も多く見受けられます。
20代であればキャリアの修正は可能ですが、30代以降のビジネスパーソンでもこういったケースは多発しています。
では、こういった状況をどう打破していくのか。
まずは、評価市場に身を置くこと。
できれば、20代後半からは常に自分の産業動向や自社のポジション、組織内の自分のポジションを客観的に把握しつつ、どの方向性にキャリアを積んでいくか、どういった価値や能力を蓄積していくかといった戦略的視点を常に持ちたいものです。そのためにも、まずは大前提として「評価市場に身を置くこと」をおすすめします。
転職コンサルタントに相談したり、他業界の知人友人と交流を持つなど、自ら率先して外部情報を集めにいくことが求められます。
そして、自分なりの産業動向に対する仮設を持ち、現時点の自分に対する危機感を維持しつつ、具体的な改善策の実行を習慣として地道に行うことです。
転職を具体的に検討されている方であれば、
応募することによって結果をどんどん出していく
そこから自分の市場評価を把握していく
といった、行動しながら考えるスタイルが良いかと存じます。
特に悪い結果をどんどん出していくことで、早期に心理障壁を下げることが重要です。心理障壁が行動を遅延させ、機会損失を招くことも多いためです。
メリットとしては、
時間の節約
自分に足りない部分を早く知ることができる
現実的な改善テーマや目標設定が可能になる
単に考え悩んでいても自分のスキルや能力は向上しません。
評価市場に身を投じて、無料でフィードバックを受けつつ、自分らしい転職先を探し決断する。
転職活動中に気付いた自分の改善テーマや成長課題を明確にし、カバーしていくための行動習慣を取り入れていく。
他者評価を受けることは、心理的に抵抗もあり、恐怖を感じることでもあります。
それでも現実社会は評価市場経済で成り立っています。
早期に社会のフィードバックを受け、現実を直視し、極めて現実的なキャリア成長戦略を作り、愚直に実行していく必要があります。
評価市場に身を置く。
日々精進