日本航空の整理解雇に学ぶ転職の現状

日本航空の整理解雇250名に対して、とある評論家の一言があった。

「配置転換の余地がないという点で、専門職は整理解雇の対象になりやすい」

パイロットおよびその見習いというべき航空機関士、客室乗務員、休職者が今回の整理解雇の対象であり、

この言葉は的を得ている。

転職市場と日々向き合い、候補者と会い続ける中で日増しに実感している「もやもやとした何か」に対して、ハッとするような、転職市場全体を表現する一言でした。

景気安定成長の際には、最も安定しているといわれた専門職というワークスタイルが揺らいでいる。

それは組織内での安定であって、産業界の変革の中では、所属している組織が崩壊するときには規制業界であればあるほど、競合他社位にしか転職できずに選択の幅が非常に狭いデメリットになってしまいます。

そして、業界全体が縮小均衡にある時は・・・

日本航空の更正に関しては、安定業界に勤めるビジネスパーソンとしても学ぶべきものも多く、一旦組織が崩壊した際に起こりうるリスクや、人間の本質、問われる真価が何なのか?などをよく観察しておくべきかも知れません。

自身が所属している組織自体の安定が揺らぐ時。会社は社員のため、お客様のため、そんな理念どころではなく自身の存続第一で動きます。

決して目をそらさず、経済の原理と組織および組織人の理想論ではなく本質を見る事で、自身のキャリアや生き方、キャリアの方向性、領域などを真剣に考える良い機会であると思います。

ちなみに複数の現職パイロットからの転職相談をお受けしていますが、外資系企業との資格制度の違いや、航空業界全体の人員削減の傾向から、転職支援に非常に苦労しています。

社会がなんとかしてくれる、セーフティーネットは?などとは言っていられず、ご本人が生きていく上で、真剣なキャリアチェンジも含めた決断を迅速に行っていかなければなりませんし、人材ビジネス業界としてもそんなセーフティーネット的存在になりうる余裕がある企業は皆無といえる現状の中、誰もが必死のサバイバルの現実がそこにあります。

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