海外からの外国人旅行客の数の拡大が止まりません。
多大なメリットを得ている業界やビジネスパーソンも多数いらっしゃるかも知れません。
2015年は11月時点で1796万人に達したそうです。
11月単月に至っては、対前年同月比で40%以上の伸びということです。
日本政府は、2020年までにインバウンド数2000万人目標を掲げておりましたが、来年にも早くも達成する勢いです。
邦人の国内旅行市場は20兆円。
一方の外国人の日本の旅行市場は2兆円。
この数字だけ比較すると、インバウンド市場は日本国内旅行市場の10%程度ということになりますが、邦人の国内旅行市場は毎年減少しており、対前年比約8%もの下落を数年連続しています。
要するに若者の旅行離れが顕著であり、スマホや身近な娯楽と比較し、旅行の価値が下落しているということです。
中国経済の状況によっては、今後のトレンドが変化する可能性もありますが、ここではこういった国際間の人の動きがもたらすキャリア市場への影響可能性について考えてみたいと思います。
細かな数字は省きますが、娯楽から始まるグローバル化を経て、労働市場にもその影響は遅れてやってきます。
労働市場のインバウンド化という可能性です。
生産年齢人口が減少していく過程において、日本の労働市場では新しいタイプのグローバル競争が生まれるということです。
また、キャリア市場のインバウンド化は数合わせの人材増加ではなく、高度な専門性を持つ人材層での競争が過熱する恐れがあります。
旅行市場と労働市場は別物でしょうか。
国際間の人の移動は、それが旅行市場であれ、移民・難民であれ労働市場と全く無関係とはいえません。
現在インバウンドで日本を訪れる方々が、一定比率において労働市場として魅力を感じ、子孫の代において留学や就業の場として選択肢が強まることは必須といえます。
競争のルールが変わる可能性に敏感になること。
世の中の変化にどう準備すべきか。
世の中の数字の動きに未来予測をし、それを機会に変えられるか。
皆様は社会の変化にどのような未来予測をされていらっしゃるのでしょうか。
神は細部に宿る。
日々、精進です。