全ての職業人の収入が等しく成長する時代は終わりを告げています。
そんなことは既に常識?
問題は、この傾向は益々拡大し、格差の拡大が顕著になるということです。
時代変化に適応できない場合、産業の衰退に飲み込まれるリスクが高まるということです。
特に日本の産業界、転職市場ではキャリアの逆転の可能性が低く、一部の発展する業界を除いては、残念ながら敗者復活が期待できず、ビジネス市場からの脱落による閉塞感の広がりは大きな問題になると予測されます。
なぜでしょうか。
これにはいくつかのポイントがあります。
一つは日本の財政の現状によるもの。
財政再建の過程において、国民が金銭面で負う犠牲は確実です。
社会保険料増額、消費増税、インフレによる日本円価値低下など、知らず知らずのうちに生活レベルを低下せざるを得ない確実な変化の渦中にあること。
これらは間接的に産業界の投資に影響を及ぼし、99%以上を占める中小企業の成長を憚る大きな要因となります。
もう一つはテクノロジー発展がもたらすビジネス収入格差拡大。
価値創出に繋がり難い労働は、益々単価が安くなる時代。
職業経験の長さや特有の人脈などの暗黙知よりも、テクノロジーの活用価値が高まる傾向にあり、経験豊富なビジネスパーソンであっても企業が求める経験そのものがシフトしており、経験の蓄積が価値に繋がらない職種も出てきています。
産業によっては、30代前後で定年退職をせざるを得ないケースも顕在化されると思われます。
但し、年齢を経ても価値のある経験やスキルによっては、第二の就業市場(定年後の就職市場)においてニーズが高まることも予想されます。
いい会社に入社できれば成功という時代ではないため、個々人が時代の変化に応じた能力を磨き続けなければ格差の波に飲み込まれる時代です。
この傾向は日本のビジネス市場において、益々拡大していくと思われます。
国際間のビジネスパーソンの往来も徐々に増えており、グローバル視点でビジネススキルを磨いていく覚悟が求められます。
本当の自己責任の時代はこれからということになります。
選択の質が人生を左右する時代ともいえます。
自分が選択する職業や能力の磨き方、生き方を含め、学び続けなければ格差の波に飲み込まれます。
キャリアアップという単純で一直線に成長できる時代は終わりを告げているかも知れません。
より複雑な個々の状況や適性に応じたオーダーメイドの成長戦略が求められています。
できれば、このブログでも変化の兆しやキャリアの意識改革、生活コストへの意識改革などの観点で情報をお届けできれば幸いです。